Wonderful Mountain Wandering

600回記念に山歩きと温泉と野鳥観察の旅・ブンゲン山「滋賀」

2003年 11月 01日(土曜日) 晴れ

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低山徘徊日記
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ルートマップ


輝く紅葉(下山路にて)【OLYMPIUS E-100RS】




『ルートマップ』をご参照ください。
またリフト案内パンフをご覧ください。


 この夏は、遠出をすることもなかった。それに、1990年06月20日の赤目ハイキングで山歩きを再開してから、今回で600回目を迎えることになった。その記念もあって温泉一泊付きで、いろいろ行き先を考えいてた。プラス、今回は鳥の観察ができる場所。当初宍道湖あたりを考えていたが、遠くて、一泊では山歩きと野鳥観察のいずれもが中途半端になって、両方を満足させるのはなかなか難しそう。おまけに3連休とあって、宿も空いていない。

 仕方なくお手軽に琵琶湖に行くことにした。インターネットで調べてみると、宍道湖と同じく、コハクチョウも渡ってきているということで、決定。ここであれば、十分に日帰り圏なので、宿がなければ、それでも何とかなる。

 でも一応、宿は『須賀谷温泉』にあたってみることにし、ネットで申し込むと、「空いている」とのこと・・・ここは、近くに『西池』があり、ここも、野鳥観察に適しているようで、コハクチョウも飛んでくると、どこかのページに書いてあった。

 さて、それでは山はどこにしようか・・・と考えたが、『横山岳』は春にでも行きたいし、ちょっとデカ過ぎる・・・目に付いたのが『ブンゲン』の文字。『奥伊吹スキー場』から登るので、スキー場に駐車可・・・ということであった。スキー場の登りは、得てしてシンドイものだが、真夏と違い、さほどの陽射しもない今の時期だといいかも知れない・・・と、決定。別名:射能山というらしい。さて、ブンゲンとはなんの意味なのか? ネットで調べてみると、なかなか『不人気の』山らしい・・・滋賀県の伊吹山・金糞岳に続く3番目に高い山らしい。 武奈ケ岳より高いんだねぇ・・・で、ブンゲンとは? とにかく、低徘派にとっては、似合いの山かも知れない。


 北陸自動車道の長浜インターを下りて、登山口の『奥伊吹スキー場』に向かう。場所が場所だけに道路案内板多いので、大きく間違うことも無く駐車場に到着。今のシーズンほとんど人気も無く、ところどころでスキー場準備の工事などが行われているだけだ。それと『第1ロッジ』は開いているみたいだったので、一応、一言駐車の断りをいれてスタート。後からきたロッジのおじいさんもいろいろアドバイスしてくれる。

 はじめに『日の出山(品又山?)』を目指す。立派な舗装道路があるので、それに沿って上がっていく。リフトの下をくぐり一寸登ったところに、分岐があったので、どちらか迷う。一応右手に登ってみるが、リフトの上の駅で行き止まり・・・引き返す。分岐まで戻り、さらに登って行くとリフトの駅の下にでるが、ここで立派な道路は終わり。ここから左手の広い谷間(スキー場の野原)を登って行く。右手にカーブして登りきったところが、先ほどの第5リフト上になる。この左手が『日の出山』らしい。螺旋階段の展望台があるので登ってみる。

 そこから、どう行くのか道標がないのでよく判らなかったが、見たところ、登って来たのと反対側に立派な道路があるので、これを下るか・・・それとも、次のリフトに沿った道を尾根に上がるかだが・・・  尾根に上がれば尾根道があるような気がしたが、『第1ロッジ』のおばちゃんが、「一旦下ってまた登る」というようなことを言ってはったのを思い出し、右手にカーブした舗装道路を下っていく。出来るだけコンクリー道を避けて草むらを歩く。草むらには10mくらいおきに排水の溝が切ってあるので、嵌らないように注意。

 高度差120mほど下りたところに分岐(第9ペアリフト下)。右はスタート地点に下っているようなので、左手のリフトに沿った登り道に入る。ここも舗装されているので、できるだけ草むらを歩く。リフト終点から左に転じ、また次のリフトに沿って登る。さほど急ではないが、ほぼ一直線の単調な登りだ。時折、振り返ると近くの紅葉が美しく映え、金糞方面の見晴らしがいい。

 尾根(第11ペアリフト上)付近で、しばし休憩。家内の上がって来るのを待つ。上から見ても見えない。膝でも痛めたかと心配になる。どうしようか・・・と思っていると、ようやく姿が見えてきてホッとする。私の方は、最近減量したお陰で、結構快調。マイペースながら休み無く歩ける。夏と違い陽射しもさほどではなく、風も心地よいので最高の登山日和だ。

 やっとここから、自然の残された尾根道に入る。道はよく、判りやすい一本道だが、ここまでも、ここからも道標はおろか、『ブンゲン』の『ブ』の字も見当たらない。全く見捨てられた山のようだ。ただ、ここに来て、木の葉に貼られた赤テープを初めて見かける。ヤブにはなっていないし、不人気といえども、行く人はいるようだ。

 途中に展望のよい大石があるが、ちょっと立ち寄っただけで、その手前で左に下る。登り返して、小ピークを2つほど越すと山頂だ。誰もいない・・・それどころか、全体を通じで誰に会うこともなかった。正面に壮大な伊吹山。振り返ると金糞岳へ連なる山並みが見晴らせて、なかなかのものだ。スキー場部分の歩きが多いのが難点だが、その分、見晴らしは素晴らしい。スキー場がなければ、かなりの山深さなので簡単に訪れることはかなわないだろう。

 休憩を兼ね軽い昼食にしてから帰途につく。下りは、もちろん楽な上に、正面の山々や近くの山の紅葉が常に目に入ってくるので、なかなか楽しい。(第9ペアリフト下)までは来た道を戻り、後はリフトに沿って直接スタート地点の『第1ロッジ』に下る。コスモス一輪だけ咲き残っている。ロッジにちょっと声をかけ、お礼を言って車に戻る。

 この山は、難しいところは無いし、踏み跡もはっきりしてしていて、ヤブがある訳でもないが、『道標』は皆無といっていい・・・私は念のためGPS+PDAでルートを確認しながら行った。頂上にプレートがなかったりすると、どのピークが山頂かよく判らないことがあるからだ。最低地図は必要と感じた。しかし、山頂にはいくつかの山名板と三角点があって、気が付かず通り過ぎてしまうようなことはないみたいだ。  


 暫し休憩後、今夜の宿の『須賀谷温泉』に向かう。少し時間が早かったので、先に『西池』に立ち寄り、野鳥観察。10台くらいの小さな駐車場もあり、資料などを展示した施設もある。しかし、管理人はいない。付近にはベンチもある。

 こちらには目当てのコハクチョウは見当たらなかったが、オオヒシクイ、ダイサギ、カワウ、カルガモ・・・などがいたようだ。名前がよく判らないので自信はないが・・・

 最近デジスコと併用して、鳥の撮影にはOLYMPIUS E-100RSを使用しているが、この時はこのOLYMPIUS E-100RSのみを使用。飛んでるものを撮るには威力を発揮する。しかし、それにしても、なかなか難しい。でも、見ていると飛び立つ前には、なんか『動き』に、それなりの兆候があるようだ。そういうことが多少判ってくる。もちろん、まだまだ、的外れも多い。少し写真を撮った後、宿に向かう。


下山後『西池』にて・ダイサギ【OLYMPIUS E-100RS + TCON-17】


野鳥観察入門記


 『須賀谷温泉』に一泊した翌日、9時頃に出発。もう一度『西池』へ行ってみる。しかし、コハクチョウは見えず、他は昨日と同じような感じだ。少しいて、琵琶湖湖岸の『水鳥公園』に向かう。途中の道は結構ややこしいが、なんとか『さざなみ街道』に出て、北進。道の駅の先に『琵琶湖水鳥・湿地センター』を見つけて車を入れる。

 車を下りて、湖岸の道を少し南下したあたりに行って早速野鳥観察。その後、『琵琶湖水鳥・湿地センター』を見学。13時頃まで遊び、最後に道の駅で昼食にそばを食べて帰途につく。『さざなみ街道』を南下、長浜インターから北陸自動車道に上がる。



 野鳥の写真については、なかなか思うように撮れないのですが、そこそこ気にいったものを http://kuroe.net/の『野鳥観察入門記』に載せてますので是非見てやってください。




『水鳥公園』にて・コハクチョウ【EDV + 40XWFN + E4300】




2003年 11月 01日(土曜日)  晴れ (メンバー)芳子

着時刻-発時刻標高  
10:50-11:10 750.0m 第1ロッジ前駐車場
10:50-11:00 1045.0m 日の出山
11:15 920.0m 分岐(第9ペアリフト下)
11:45-12:00 1235.0m 尾根(第11ペアリフト上)
12:15-12:55 1260.0m ブンゲン山
13:15 1235.0m 尾根(第10ペアリフト上)
13:45 920.0m 分岐(第9ペアリフト下)
14:00-14:30 750.0m 第1ロッジ前駐車場




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